図書受け取りロッカーについて
2024年10月に近鉄学園前駅・大和西大寺駅に設置され、令和7年度新たに3駅に設置が予定(予算2565万円)されている図書受け取りロッカーについて、5問、教育部長にお尋ねをいたします。
2問目、図書受取ロッカーの設置により、通勤通学等で図書館の開館時間内に利用できない方の利便性を向上させることが設置の目的の一つであると聞きおよんでいます。
私も西大寺駅をよく利用する中で、若い世代の利用が目立っているように思いますが、いままで図書館を利用していなかった新しい層へのアプローチは期待どおり出来ているのでしょうか?ロッカーの利用年齢層についてお答えください。
3問目、図書受取ロッカーはたいへん人気があり、ロッカーの空き待ち状態が続いていると聞きおよんでいますが、ロッカーの空き待ちが続くことで、読書意欲の減退につながり、読書活動の機会損失になるとも考えられます。この現象は一過性のものとお考えでしょうか?お考えをお聞かせください。
4問目、図書受取ロッカーの利用者層は図書館本館の利用者層よりも若年である傾向があるんだろうと思いますが、電子書籍全盛の時代に、若い世代の方が図書受取ロッカーを利用して紙の本を手にとって読まれているという、現状をどのように受け止めておられますか?所感をお聞かせください。
5問目、本件についての最後にでありますけれども、奈良市内にある図書館は3館でありますから、この広い奈良市において、図書館空白地帯というのはかなりあると感じているところです。
予算のかかることですから、新たな図書館をこれから建設しようということはなかなか難しいことであろうと思いますが、
私は、この図書館空白地帯である、たとえば、六条、あるいは東市や帯解などの奈良市南部にお住いの方、図書館を利用するのが不便な場所にお住まいの方にこそ、宅配ロッカーの利用機会を提供させていただくべきだと思っているのですが、今後そうした地域にお住まいの皆様に、どのように本を届けようとお考えですか?お聞かせください。
(答)
① 図書受取ロッカーを増設するための場所の選定にあたりましては、市内にある鉄道駅の中で、乗降客数が多い駅をまずは優先させていただき、あわせて、今年度設置させていただいた2駅とも近鉄奈良線にあたりますことから、今回の増設におきましては近鉄奈良線以外の路線駅やJR線への増設も検討しているところです。
(※)近鉄学研奈良登美ヶ丘駅=近鉄けいはんな線
② 図書受取ロッカーの利用者層につきましては、昨年の10月16日の設置以降、図書館本館の利用者層とは異なる様子が見られます。
例えば、図書館本館の利用者層で最も多いのは71歳から80歳の方、次いで
41歳から50歳の方ですが、図書受取ロッカーの利用者層で最も多いのは41歳から50歳の方、次いで31歳から40歳の方となっています。
さらに、本館の利用が特に少ない13歳から30歳のうち23歳から30歳の方におかれても、図書受取ロッカーについてはご利用いただけている状況であることから、通勤通学の方々と考えられる年齢層へのアプローチと利用促進が図れていると考えております。
③ 図書受取ロッカーの空き待ち状況につきましては、現在、近鉄大和西大寺駅については約1か月、近鉄学園前駅横の西部会館については約3週間、お待ちいただく状態が続いており、利用者ニーズの高い状況が継続していると考えております。
電車やバスの乗り換え駅であるため利用者も多いことから、先に述べましたように新年度においても様々な場所へのロッカーの設置を進め改善できればと考えています。
④ 図書受取ロッカーの利用者層については、若い世代の方々の利用が増えており、今まで図書館の本を利用する機会がなかった方にも、図書受取ロッカーをとおして好きな時間に本を手に取ることができる利便性もあり、紙の本に電子書籍にはない魅力を感じておられる方などに利用いただく機会となっていると考えます。
今後も多くの市民の方に図書館の本を届け読書の機会を作っていきいと考えています。
⑤ 近隣に駅がなく図書館を利用するのが不便な場所にお住まいの方に対して、今後どのように本を届けようと考えているかにつきましては、まずは、乗降客数の多い駅周辺への図書受取ロッカーの設置を進めながら、移動図書館車の巡回の取り組みに注力するとともに、さらなるロッカーの活用なども含め、市内全域に本を届けられる取り組みができるよう検討してまいります。
また、電子書籍を利用されている市民もおられるため、24時間どこでも利用可能な電子図書館も充実させてまいりたいと考えております。
(意見・要望)
図書受け取りロッカーについて、意見・要望を申し上げます。
まず、この図書受け取りロッカーによって、いままで図書館を利用してこなかった層へのアピール、アプローチがなされているということはおおいに評価すべき点であろうかと思います。
本は心の栄養剤でありますので、図書館の空白地帯が多くある
ことはやはり残念なことで、何らかの形でフォローしていただきたいと思います。
たとえば西大寺地区なんかでも、図書館がありませんので、若い世代、特に子育て中の親御さんなど、「図書館がほしい」という
お声を複数いただいています。
実際、西大寺駅における利用者がかなり多いということからも、まだまだ潜在的な需要があるのだろうと思います。ご答弁によれば、西大寺にいたっては、およそ1カ月待ち、学園前は3週間待ちということですので、これが機会損失につながっているのではないかという懸念はさきほどもお伝えしたとおりです。
今後、こうした状況が継続してゆくのかということも留意しながら、一定新しい場所への設置が済みましたならば、利用の多い場所へは、追加設置も検討されたら良いのではないかと思います。
そして、いまは大方針の中で、まず駅周辺からということなんですけれども、特にさきほど申し上げたような六条や東市、帯解などのエリアへも設置を検討してほしいと思います。駅でなくてもスーパーマットなど、人が多く集まるところへ設置を検討しても良いと思いますので、これも提案・要望させていただきます。
※ 写真は市ホームページより引用
奈良市美術館の貸館について
奈良市は、世界に誇る、文化・芸術の都であります。日本文化の源であります。街を歩けば、長い歴史に彩られた、洗練された美意識がそこかしこより、横溢する優れた文化都市であります。
私は、こうした独自色豊かな伝統に裏打ちされた文化・芸術こそが奈良の誇りであると考えます。その奈良市の文化・芸術の中心にあるべき拠点が、、
商業施設ミ・ナーラの5階にあり、館主催の展覧会を行うとともに、展示室の貸出を行っている奈良市美術館であるべきだだろうと考えております。
まず、1問目、
(問1)奈良市美術館はどのような方針や考え方で運営を行っているのかについて市長にお伺いをしたいと存じます。
(答1)
奈良市美術館は、市民の美術鑑賞と創作活動の活性化に寄与することを目的とした施設であり、作品展覧会を通じた鑑賞機会の提供や、講座・体験事業による普及活動などの事業を実施している。また、展示室の貸館事業については、自主的な創作活動の活性化につながるものとして、様々な人にご利用いただいているところである。
施設の現状として、令和5年度には年間約5万6,000人の方にご来場をいただいており、市民文化の形成について一定の効果をあげることができていると考えているが、その一方で、来場者数がコロナ禍前の水準にまで戻っていないなどの課題もあり、今後はより魅力的な企画を展開するなど、施設の運営を充実させていく必要があると考えているところである。
(問2)
次に、市内には多くの優れた美術工芸家の皆様がおられます。 美術活動を行う団体や個人から、展示室の利用を希望しても、利用できる期間が少なく、また利用可能日に希望者が複数いた場合は抽選となるため、抽選に外れると使いたいときに使えないことが増えているとの声が届いております。これは、奈良県文化会館が令和5年度から改修中で、市内の展示場所が不足していることも一つの原因であると考えられるわけでありますが、自らの創作活動を発表する場を必要とする、地域に根差し、活躍されている奈良市内の美術家の皆様のお声に対して、市長として「どのように応えていこうとお考えでしょうか。」お聞かせください。
(答2)
奈良市美術館では、館が独自に企画する展覧会のほか、市民の公募作品による奈良市美術展覧会「市展なら」や、市立小学校、中学校、高校の児童生徒による「奈良市児童生徒作品展」、さらに奈良市中学校美術部合同展「若鹿たちの美術」など、市民の皆さまの作品を展示することができる企画を実施している。
現在、展示室の貸館について、議員ご指摘のとおり、奈良県文化会館が令和5年度から改修のため休館していることにより、ご利用の希望が増えていることは把握している。貸館を通じて美術作品を展示する場を提供していくことは館の役割のひとつではあるものの、先に述べた、館の主催事業・共催事業を実施していくこともまた、市民の文化振興において重要な施策であると考えている。
今後の運営においては、観覧者や作品制作者、展覧会主催者など、様々な立場からのニーズがあることを踏まえたうえで、主催・共催事業と貸館のバランスをとりながら、運営を行っていくことが必要であると考えている。
(意見・要望)
ご答弁の中で、ご来場される方の人数についても言及がありました。
多くの方に美術館へお越しいただくことはもちろん大切なことでありますけれども、美術館の場合、ただただ多くの方に来てもらえばよいのだというものではありません。
文化とは連綿と引き継がれてゆくものであります。一朝一夕にできあがるものではありません。根付いてゆくには、 時間もかかりますし、積極的に守っていかなければ、失われてゆく可能性があるものです。新しいもの、奇抜なものだけを追いかけすぎれば、必ず文化や伝統は滅んでいきます。
奈良市内で活動される美術家の皆様にとり、館の主催・共催事業で奈良市美術館が埋め尽くされたならば、それは発表の場を奪われることになりかねません。市民による自発的な文化創造の発表の場を大切にしてほしいのです。
市長からは「主催・共催事業と貸館とのバランスをとりながら・・」とのご答弁を頂戴しました。
本年は選挙の年でもあります、市長がどのようなご判断をなさるのかは、まだきけておりませんけれども、この方針は必ずや堅持いただき、いまある魅力をさらに昇華させた文化都市・奈良を市民の皆様、特に多年にわたり、奈良市の芸術・文化を支えてこられた芸術家・愛好家の皆様のお声をよく聞いて築いていただきたいと切に要望いたします。
※写真は奈良市ホームページより
こども食堂など居場所づくりへの支援について
子ども食堂等の支援の在り方についてであります。これは4問ございまして、3問目までを子ども未来部長に、4問目を市長にお尋ねします。
さる1月30日に、ひとり親家庭や見守りが必要な要対協の子ども等の見守り強化事業を実施している団体に向けて、地域こどもの生活支援強化事業(案)への移行説明が行われました。
子ども等の見守り強化事業は、コロナ禍の令和2年度に、支援を要する子どもならびにその家庭の状況確認の必要性からはじまったものでありましたが、この事業の役割が終了したので、これからは訪問型の支援でなくて、子ども食堂などの居場所づくり等によるゆるやかな見守りの復活・拡大へ移行するとのことでありました。
まず1問目として、
(問1)
改めて今回、変更・転換になった、この内容についてお聞かせください。
(答1)
本市では令和2年度から、コロナ禍において、地域での子どもを見守る機会が減少したことにより児童虐待の発生リスクが高まったことから、見守り体制の強化を図ることを目的に、アウトリーチ型の「子ども宅食」と、居場所型の「子ども食堂、学習支援等」を行う民間団体に対し、奈良市子ども等の見守り強化事業補助金を交付しております。
一方、本市ではフードバンク事業でひとり親家庭等を対象に2か月に1回10kgの米を配送する事業を実施しておりますが、子ども宅食の対象家庭と支援が重複していることや、令和5年5月から新型コロナウイルス感染症の感染症区分が5類に移行したことにより、地域での居場所活動によるゆるやかな見守りが復活・拡大してきたことから、子ども宅食への補助を廃止し、こども食堂や学習支援等の地域のこどもの居場所づくりの補助に集約するものです。
(問2)
つぎに、2問目、宅食支援がなくなることについて、対象者への今後のフォローはどうなっていくのかについての見解をお尋ねします。私は、この子ども等の見守り強化事業、個人情報などを理由として、支援を行う人たちと行政との情報共有や意思疎通が十分になされないなどの問題があったと思っています。このことは、私も本会議で取り上げたことがありました。
しかしながら、一定の成果があったと考えています。
強い熱意と深い愛情のある事業者の方が、支援を必要とする、子ども・家庭とつながり、支援の在り方を模索していく。意義深い活動をされていたと思います。私もそうしたケースを複数知っていますので、この事業がなくなったときに、子どもたちへの支援がどうなっていくのか不安を感じています。これからの支援のあり方について、見解を聞かせください。
(答2)
宅食支援の対象としていた世帯につきましては、市の様々な事業等を通じて関わっている関係部署や子どもが通う学校園等の所属機関、福祉サービスの事業者等と連携しながら家庭状況を把握するよう努めております。
所属のない乳幼児等については、生後4か月未満の乳児がいる全家庭に対し保健師等が訪問し子育ての不安が軽減するよう相談対応行っており、引続き支援が必要な家庭については、有資格者の訪問支援員が定期的に訪問する養育支援訪問事業を行っております。
また、虐待防止対策の一環として行政とのつながりが持てるよう、保育士等によるおむつの定期宅配も行っております。
これらの取組から、心配な状況が確認されれば、関係者間で情報共有を行い、必要に応じて要保護児童対策地域協議会のネットワークを通じて適切な支援に繋げてまいります。
(問3)
続いて、3問目、奈良市は子どもをとりまく現在の状況について、どのような社会的課題を認識し、解決のために、こども食堂等の居場所づくりを推進しようとしているのか。
また、その認識している社会的課題について、こども食堂等の居場所づくりがどのように作用して解決する役割を果たしえるのかについてお考えをお聞かせください。
(答3)
奈良市はどのような課題解決のために、こども食堂等の居場所を推進しようとしているのか。また、その課題についてこども食堂等の居場所がどのように解決する役割を果たすのかについて
地域のつながりの希薄化により、地域で子どもが育つことが困難となっており、児童虐待の相談対応件数等が増加する中、全ての子どもが、学校や家庭以外にも安全で安心して過ごせる居場所を設置することが必要であると考えております。
一方、こども食堂等の居場所づくりは、民間団体が創意工夫し行っている活動ですが、活動資金の確保が全国的にも課題となっていることからそのような活動団体に対して市が補助することにより、持続可能な取組みになると考えております。
また、こども食堂等の居場所の活動が継続されていく中で、多様かつ複合的な困難を抱える子どもを早期に発見し、相談窓口の周知をするなど、行政等の適切な支援機関につなげる役割りを担っていただきたいと考えております。
(問4)
本テーマの最後、4問目に、市はこの補助金を通じて、どのようなこども食堂等の、居場所づくりを目指すのかについて、お考えを市長にお尋ねをいたします。
(答4)
すべての子どもが安心安全で気軽に立ち寄ることができる地域でのこども食堂等居場所を設置していく必要があると考え、これまでこども食堂等がなかった地域での実施や、月1回の実施であったものを月数回に拡大するなど計画的に推進してまいりたい
(意見・要望)
子ども食堂等の支援の在り方についての意見・要望ですけれども、さきほども質問の中で申し上げましたけれども、子ども見守り等の強化事業、これは意義ある取り組みであったと私は思います。
地域団体の方々が、支援を必要とする、それぞれの子ども・家庭に対して、深い愛情と情熱を以て、ほんとうに一生懸命、取り組んでおられました。
まるで我が子のように、子どもの成長について、お話をされる姿を、私もつぶさに見てきましたものですから、こうした人と人との縁が、制度変更によって、損なわれるということがあれば、残念に思います。
そのいっぽうで、かねてからの物価高騰や、共働き世帯の増加、核家族化、地域のつながりの希薄化、などのあらゆる問題が複雑に絡まりあい、子ども食堂をはじめとする居場所等の持つ役割の大きさというのは年々、良いことといえるのかはわかりませんが、高まっていると痛感しておるところです。
今回、奈良市地域こどもの生活支援強化事業の予算規模は昨年の子ども等の見守り強化事業と同額(2500万)でありますけれども、支援内容の進化とともに、その規模についても拡大いただけるよう要望いたします。
居場所づくりということになれば、地域の様々な皆様と一緒に作り上げてゆくことになろうかと思います。
異なる世代との交流は、子どもたちの視野を広げ、人生の諸先輩方の見識にふれることで、必ずやその人格形成にプラスに働くものと私はおおいに感じておるところであります。
大和中央道の残工区開通について
2024年12月の議会では、大和中央道の事業を前に進める覚悟などを市長に問うたわけであります。
そして、その際の答弁どおり、今回3,000万円の調査予算がついたわけであり、長年の課題、重要政策が一歩前進したといえると考えております。
これからこの事業を前に進めていこうということになれば、やはり、住民の皆様、市民の皆様に、しっかりと説明すること、市として、
きちんと事業についての発信をしていくことが大事だというのが、私の考えであります。
市民の理解なくして、事業は前に進まない、私はそのように考えております。
それでは、2問、お尋ねします。
(問1)1問目、市長は、大和中央道(若葉台工区)整備の必要性、開通により期待できる効果について、どのように認識しておられますでしょうか。これは、市民の皆様にこの事業の必要性を伝えるために極めて重要なことだと捉えておりますので、お聞かせください。
(答1)
・都市計画道路 大和中央道(若葉台工区)は、昨年6月に供用を開始した敷島工区から、完了している菅原工区までが整備区間となります。
・大和中央道は、本市を南北に縦断する主要な幹線道路であり、また関西文化学術研究都市へのアクセス道路でもございます。
・昨年6月に敷島工区が供用開始となり、秋篠町から西大寺赤田町地内の県道谷田奈良線へのアクセスが可能となったところです。
・若葉台工区が開通することにより、阪奈道路と大和西大寺駅及び菖蒲池駅をつなぐ住宅密集地内の通過交通が減少し、県道谷田奈良線や周辺市道の安全性の向上が図れると認識しております。
・また、国道24号バイパス、並びに市道登美ヶ丘中町線などの南北道路の渋滞解消にも効果があるものと考えているところでございます。
(問2)次いで2問目、さきにもふれましたように、令和7年度予算において、大和中央道(若葉台工区)の事業認可図書作成業務委託として3,000万円の予算を計上しているわけですが、この具体的な取組みの中身についてどのようなものであるのかお聞かせください。
(答2)
・認可図書作成の準備としまして、鉄道及び県道との交差方法を協議し、協議が整った後、事業認可図書作成業務委託を発注いたします。
・認可図書作成の業務内容といたしましては、現地測量、並びに予備設計を行い、概算金額や事業工程等の作成を進める予定でございます。
(意見)
それでは、自席より意見要望を述べさせていただきます。まずは、大和中央道の残工区開通に関してでありますけれども、スクリーンの資料をご覧ください。(添付画像参照)
先ほどご答弁の中で、大和中央道の開通により、いくつか期待される効果ということで、数点お述べいただきました。
ご答弁でふれられなかったところ、私の考え、所感を補足申し上げたいと思います。
大和中央道については、昨年6月に敷島工区が開通したことは記憶に新しいわけですが、その後の交通量調査、これも建設企業委員会でも要望して開通前と開通後の昨年12月に実施していただいたのですけれども、この 敷島工区の南側の終着点、県道104号、谷田奈良線と交差する出口のところで調査したところ、1日あたりおよそ3000台の車がこの大和中央道敷島工区を南に向かって抜けているということでありました。もちろん、別の抜け道を通っていた車が、新たに大和中央道が出開通したことで利用しているケースもありますから、そのすべてではないにしても、一定数、この県道への車両流入は増加しているわけであります。
そこから東、西大寺方面にいく車、西、あやめ池、学園前方面にいく車、そしてそのまま直進し、伏見中学校方面にいく車・・
いずれも渋滞や混雑が報告されております。
大和中央道の若葉台工区が完成すれば、開かずの踏切の問題も一定改善されるでしょうし、本議会へも陳情があがっておりましたけれども、中山町西でも宅地開発が進められておりますので、そうなればあやめ池北通りを使い、この県道に入るケースもあろうかと思いますし、近隣住宅地の混雑、生活道路への車両の流入は、今後も増加していくであろうと想定されます。したがって、こうしたことをふまえましても、当該道路の建設推進により得られるメリットは極めて大きく、また開通が急がれると思います。12月議会で申し上げましたことの繰り返しとなりますけれども、本年は市長選挙がある改選の年でありますので、当該事業についても、ひとつの争点として、しっかりと議論すべきものであろうと私は考えております。